クラビ出発 ~1日目~TG 641便 A.M.11:00 成田発 集合は、出発の2時間前、9時だった。 朝、7時に家を出ることにした。 うちから成田までは車で1時間半、駐車場でかかる時間を考えると ちょうどいい時間だった。 「さて、出発進行!」 と車を出した瞬間にオットが言った。 「煙草かっていこうっと」 ・・・煙草を買って、気を取り直して、もう一度出発進行! 10分ぐらい走ったところで、オットがふたたび口を開いた。 「俺、(うちに置いてきたほうの)車の鍵、閉めたっけ?」 帰宅。時間はすでに7時45分。間に合うのか!? あせりながらの再出発。 そして、9時半ぐらいにやっと成田へ到着した。 間に合った!!! ツアコンの方がいるわけでもないので、どうやら大丈夫のようだ。 カウンターに並ぶ人を見ていたら、おじさんたちが同じツアーのタグをつけていた。 彼らはチェンマイに行くようだ。 同じ飛行機で、同じ日にクラビに行く人はいないらしい。 チェック・イン後、急いで免税店で煙草とお酒を買い、飛行機に乗り込んだ。 Exchange 10,000 >>> 3646B(バーツ) バンコク経由でプーケットに行ったのだが、 暑い、曇っている、という印象しか持てなかった。 ここでは、まだ、タイという国に緊張感しか持っていなかった。 15:30 バンコク着 17:00 バンコク発 (乗り継ぎ) 18:20 プーケット着 到着すると、ツアーのボードを持った人が迎えに来ていた。 冷房の効いた、きれいな日本車だった。 問題は運転だった。 3車線あるところを、ほとんど車線オンラインで100キロぐらいで走り続ける。 クラクションを鳴らしながら、バイクだろうと、トラックだろうと追い越していく。 着いたばかりでこれからバカンスなのに、命はいつまで持つんだろうか? 外は雨が降って、路上は濡れていた。 「こんな天気で大丈夫かなあ?」 とか、クラビとプーケットの位置関係を、迎えに来たガイドさんに聞いたりした。 ホテルに到着すると、もう、すっかり夜だった。 送迎の車でホテルの入り口をくぐってから、かなり奥のほうに建物があった。 かなり湿度が高く、蒸し暑い。 メリタイムホテルは、映画「ビーチ」の撮影中にディカプリオが滞在したホテルだ。 部屋に入ると、ウェルカムフルーツが届いた。 部屋は上から2番目の階でラグーンビューになっているみたいだった。 (メリタイムは海に面していないが、ラグーンを持っている。 ラグーンはもともと海だったのが、閉じて、池のようになったもの) 記念撮影をして、ホテルのレストランへ、ご飯を食べに行くことにした。 クラビにいる間は、ほとんどこのレストランでご飯を食べた。 夕食は465B。ホテルでこの値段なら、かなりリーズナブルだ。 味もチャーハン(フライド・ライス)がかなりおいしかったので 「タイで食べられるものがないかも?」という不安は解消された。 タイと言えば「シンハ・ビール」ということで、ビールも飲んだ。 南国の口当たりの軽いビールだ。 音楽が演奏されていて、あたりに日本人はいなかった。 ビーチ!!! ~2日目~ 朝、起きてカーテンを開けると、こんもりと木が茂っている中に、 緑色のラグーンが見えた。 空は灰色だった。そのうち晴れるかも、と思いながら朝食へ行った。 朝食は洋食とタイの食事のバイキングで、わりと種類もあった。 今日は、突然だが旅のメインイベント、ビーチの日だ。 私の希望してたビーチでだらだらだらだらだらだらする旅! でも海、といってもホテルから遠いので、シュノーケリングツアーへ行く。 乗り合いバスみたいなので浜辺まで行った。 到着したアオナン・ビーチの浜辺はあまりきれいではなく、少々不安に襲われた。 浜辺に沿った店も少なく、人通りもない、本当の田舎の海という感じ。 バスを降りて、船乗り場まで違う車が来るというので待っていると 一組の家族が話しかけてきてくれた。 デンマーク人の家族だった。 この人たちもメリタイムに泊まっているらしい。 シュノーケリングツアー タップ島・・・・・足が着く深さでも、きれいな魚がいっぱいいます。 ボダ島・・・・・・パンフレットに載っているそのままの美しさ。 白い透明な魚がいました。白砂のため、魚は少ないです。 えさをまくと嘘みたいに魚が発生します。 ここで昼食。チャーハン、バナナ、ミネラルウォーター、ランブータン。 チャーハンには辛いたれみたいなのがついてて、これをかけると激うま! チキンアイランド・裏から見ると、チキンの形の島です。 ライレイビーチ・・ドゥシットラヤバティリゾートのビーチなので、立ち入り禁止の札の向こうに ホテル宿泊者がくつろいでいる状態。鍾乳洞は圧巻。 ここで天気が悪くなり、潮も満ちてきました。 まず、ツアー開始のとき、船着場からではなく、浜辺をじゃぶじゃぶ歩いていって 直接船に乗り込むために、上に来ていた短パン、スニーカーはずぶぬれ。。 最初、スニーカーを脱いで乗っていた女の子も、降りるときはスニーカーごと海へどぼん。 このツアーで日本人の帰国子女っぽいヒッキーに似てる女の子&アニーみたいな女の子に会った。 ツアーから戻ると、船着場から白いきれいな人が船に乗って出て行くのが見えた。 「へえ。かわいいね。白いし、日本人かな?」と言っていたら、 タイ人たちが「ムービースター」だと教えてくれた。 タイでもムービースターは白いということで、ちょっと美白を決意したりして。 一日がかりのツアーだったが、かなり満足して帰りのバスを待っていると オットが言った。 「もう、海は、飽きたじゃろ?エレファント・ツアー行きたいなあ」 象には乗りたい。 でも、海でだらだらは?バンコクではだめなの?なんでビーチ目の前にして象? いろんな思いが駆け巡った。が、いつのまにか説得されてしまった。 まあ、いっか。マイペンライだ。 ホテルに戻って、エレファント・ツアーの申し込みをした。 ホテルの人「イレヴン?」 オット「ノー、ノー、変だなあ、さっき10時集合ってゆってたよな?な?」 オットとホテルの人の会話はなんとなくかみ合ってなかった。 しばらく会話を聞いていたら、やっと混乱の原因がわかった。 それで「エレファント?」と聞いてみた。 「イエース!イレヴン!」 イレヴン=数字の11だと思っていたら、なんと象のことでした。 それからプールに行ったら、さっきのデンマーク人たちも泳いでいた。 やっぱり話しかけてくれて、なんだかいい人たちだった。 夜のごはんはホテルだったけど、おつまみのつもりで頼んだものに 全部、ライスがついていた。 道理でウェイトレスのお姉さんが不思議そうにしてるわけだ。 ホテルのラグーンを散策して ご飯のあとホテル内のマッサージをしてから眠ることにした。 が、どこにマッサージ室があるのかわからない。 日本人スタッフに聞いてみたが、「下のあっちのほう」という案内になってない答え。 あっちの方、と言われたあたりをぐるぐるしていたら ボーイさんが「どうしたの?」という感じで話しかけてきた。 「マッサージに行きたい」と告げると、タイ語で何か説明している。 私たちはタイ語がわからないので困っていると、 そのままマッサージ室(別棟)まで連れて行ってくれた。 「コップン・カー、ありがとう」と言うと にっこり笑って去っていった。 タイの古式マッサージは一人ずつしか受けられないということで アロママッサージ 1650Bを二人ですることにした。 まず、すっぽんぽんになり、バスタオルを巻くように指示された。 それからスチームサウナに連れて行かれる。 これが拷問だった。とにかく熱い。やけどしそうに熱い。 スチームが噴出すたびに、沸騰したお湯でもかけられてるみたいだ。 「スチームが壊れてるんじゃないか?」と何度も思ったが オットは案外平気そうにじっと耐えていた。 あとで気がついたんだけど、私は昼間の海で赤く日焼けしていたのだった。 赤い日焼けって痛い。 それから2階に階段であがって、ベッドにうつぶせになる。 やさしく体をなでていくようなマッサージだった。 ひんやりした小さい手でマッサージされていると、心地よく、 気がついたら寝ていた。 象にのった日 ~3日目~ 3日目。エレファント・トレッキングに集合したら、私たち二人だけだった。 ステッカーが張り巡らされて、バックの視界がまったくなくなってる TOYOTAの車に乗って陽気なおじさんが現れた。 おじさんは、これから行くジャングルについて話していた。 「ジャングル=熱帯雨林」を想像していたので、 こんな海の近くにジャングルがあるのが不思議だった。 「しっせーん、しっせーん、ジャパニーズ、しっせーん」 おじさんは日本語で何かを言いたがっていた。 「ネイチャー、しっせーん」 「・・・・自然?」 自然がいっぱいあるとかなんとか言いたかったみたい。 到着すると、象がいた。 思ったより小さい。 背中にはイスがついている。 まず、えさをあげましょう、ということでパイナップルを渡された。 象に近づけると、鼻でつかんで口元へ持っていく。 0.5秒後には、パイナップルはヘタだけ外に吐き出された。 人間がいちごを食べるみたいにパイナップルを食べていた。 象を飼って暮らすのもいいかなあと思っていたが、 そこの象の飼い主のおばちゃんの話だと、 「パイナップルは一本に一個の実しかつかないのに、象がぱくぱく食べちゃって大変」 ってことだったので、あきらめた。 乗ってみると、イスにはまったく安定感がない。こわい。 象はきままに歩いていく。 途中でポッキーみたいに、ぼりぼりぼりぼりわき道の草を食べつため、止まってしまう。 そうすると象使いのお兄さんが、釜の形をしたものを象の耳の後ろにひっかけてせかす。 これは痛そうだ。 しょうがねえな、って感じで、少し歩く。 立ち止まったかと思ったら、うん○をはじめた。まさに「自然が呼んでる」。 あたりの景色は、みたこともない白い断崖絶壁だった。 隆起した土地らしい。CGみたいな光景だった。 象が歩くのはパーム・ツリーの畑とゴムの木の畑。 ゴムの木は等間隔に並んでいて、すがすがしい。 象使いのおにいさんは、疲れたのか、象のはなを足がかりにして、頭に乗りこんだ。 すごい。3人乗せてる象もすごい。 後ろの象の人が、日本語を象使いの人に教えていたので振り返ると 昨日、海で一緒だったヒッキーとアニーだった。 象に乗り終わると、お水とすごく甘いバナナをくれた。 食べてる間、おばちゃんは「あの辺でビーチの撮影をしたんだよ」とか話してくれた。 「本当に大麻はえてるの?」って聞いたら 撮影用に周りだけ持ってきただけ、というのでちょっとがっかり。 それから、年齢の話をした。おばちゃんは、実は、女の子と言ってもいい年だった。 子供もいるって言ってたけど。 ヒッキーはやっぱりアメリカに住んでたと言ってて、 アニーに英語を訳していた。 二人とは違うホテルだったけど、同じ車で帰った。 トラックの日よけがついた荷台に向かい合って体育すわりして帰ったので、その間、話をした。 彼女たちは、ロイヤル・オーキッドのツアーで、バンコクから来たらしい。 これから私たちも行く、というと、「バンコクは湿気がすごい」と言っていた。 新婚旅行のときの話になったら、アニーがうっとりしてたのがかわいかった。 クラビ・タウンへ行ったという話しを聞いて、夜に行ってみることにした。 二人の本当の名前は知らない。 さて。 オットはチェンマイはあきらめていたが、スコータイはあきらめていなかった。 バンコクへ行ったら、一日スコータイに行こうと決めていた。 だがここクラビで、ホテルのツアーデスクに相談したら、無理だと言われた。 日本人スタッフを介して相談したが、無駄だった。 バンコクースコータイの航空路線はないし、 鉄道は現地で切符を買えと言われたのだ。 あきらめきれない私たちは、ネットでも見た「さくら」という 日本人のやってる店に行くことにした。 はじめてのクラビ・タウンだ。 行ってしばらく待っていると、さらちゃんというハーフの女の子が、お菓子を出してくれた。 その、かりんとうみたいなお菓子を食べながら、 「さくら」に残してあるノートを読んでいると 関西弁のおねえさんが現れた。 黄色いガイドブックを見せながら相談すると、まず鉄道に電話していた。 これはすでに予約でいっぱいだった。 次に、バンコク・エアウエイズに電話して 「ファーストクラスなら、空いてるみたい」という。 値段を聞いたら、日本円で1万2千円ぐらいだったので、承諾した。 タイ価格で考えると高いような気もするけど、しかたない。 それにしてもホテルのツアーデスクは・・・バンコクエアウェイズのシールも貼ってあったのに・・・。 腹をたてながらクラビの町を歩いた。 なんだかのんびりしている。物の値段は安いが、おどろくほどではない。 一周して、店でアイスを買って食べて、ホテルに帰った。 ホテルに戻って、私はプールに、オットは部屋で休憩をした。 プールへ行くと、デンマーク人親子がいた。 私たちと同じで、明日が旅立ちだそうだ。 次どこに行くの?って聞いたら、「プーケットのバトン・ビーチ」と言う。 「また会うかもね」って話した。 「あなたのハズバンドは?」って言うから 「部屋で寝てるの」って寝てるポーズをしたら、笑っていた。 夕方涼しくなったのでナイト・マーケットへ出かけた。 行ってみると極彩色の小さなメリーゴーランドがあり、音楽が鳴り、 縁日みたいな楽しさだ。 食べるものもたくさん売っているが、屋台なので、不安。 火が通っているものを、と、焼きそば(10B)を食べた。 それからエバミルクたっぷりのクレープ(15B)。 クレープは日本のより、断然おいしかったし、 作ってる手さばきがマジシャンみたいで面白かった。 いろいろ見ているうちに、ドリアンが気になって仕方なくなった。 食べてみたい。 でも、丸ごとしか売ってない。まるごとなんて食べきれない。 目の前では、現地の人が何個も何個もその場で割ってもらって、 中身だけを袋一杯に詰めて買っていく。 勇気を出して、そのうちの一人に話しかけてみた。 英語で、「お金払うから、いっこだけ分けてくれませんか?」って。 そのおばちゃんは、英語なんかわからないみたいだったけど、 言いたいことだけ伝わったみたいで、一個取り出してくれた。 うまいと感じる前に強烈なアンモニア臭のする味だった。 「コップンカー。アローイ、アローイ(おいしい)」と言うと、 彼女はうれしそうにもういっこくれた。 本当はもういらなかったんだけど、「アローイ(おいしいでしょ?)」ってくれるから せっかくなのでもう一個いただいた。 お金を払おうとしたら「いいの、いいの」って返された。 それで、にこにこしながら帰っていった。 すごくうれしいできごとだった。 本当はそれまでクラビを、ちょっと物足りなく感じていた。 誰も話しかけてきたり、無理に物を売ろうとしたりしないから。 大人のリゾートはそれでいいのかもしれないけど、 やっぱり、人と話したりできる旅がおもしろいよなあと思った。 その夜は、ホテルに帰って、さらにまたご飯を食べた。 おいしかったフライドライスをこの日も食べた。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|